SERVICE
ビジネスをコンテンツ化する
コンテンツというのは【期待の入った箱】です。
せっかくの良い製品やサービスも、お客様にとって【期待の入った箱】に見えなければ、その価値を理解してもらえません。
裏でも手間隙をかけている良質なサービス、一見では他と区別がつかないけれど高い品質の商品、フレンドリーな士業、それらの製品やサービスを【期待の入った箱】にしましょう。
- 1.事業の源泉を発掘します
- 2.主要な価値を絞り込みます。
- 3.お客様への関心を高めます
- 4.最適な表現手段を選びます。
- 5.一人に3回レスポンスします。
- 6.「限定キャンペーン」を実施する。
- 7.スローガンを発信してもらいます。
本当の強みというのは実は本人の認識と違っていたり、隠されていたりする事が多くあります。
事業の源泉に立ち返り、パーソナルな背景も含めて、つながりを探します。
実は強みの種が育っているのに自身では気がついていないことも。驚くような発見が得られれば、この先の視野は一気に拓けます
ここでポイントとなるロジックは2つ。
(1)個人的な背景は誰にも否定できない。
(2)隣の芝からこちらを見るととても青く見える。
クローゼットの中を整理するように、お持ちのリソースを、あれ、これ、色々並べてみます。この列から【箱】にいれるべきものが決まってきます。
最近のコトバに乗っかると価値の断捨離です。いわゆる選択と集中に見えますが、それとは違うところが少しだけ、しかし明確に、あります。コンサルティング会社はロジカルにこれを行いますが、わたしたちはエモーションやフィーリングを等価に扱います。クリエイティビティの種、創業者のキャラクター、保有する技術。すべてに理念のフィルターをかけます。
ロジックだけでないぶん、戦略として弱くなるのでしょうか?いいえ、わたしたちは「熱」にフォーカスしているのです。事業としては、そのほうが強いと考えます。
「ペルソナ」なんて言葉を使う人もいますが、もっと直接に、いまいるお客様に実際に向き合ってしまいましょう。「顔を見ること」が関心を高める最良の即効策です。
ドイツの有名な自動車メーカーは、各社の市場での位置づけとそれぞれの特色が明確だと評されています。「市場での位置づけ」とは実はイメージでしかありませんが、実態がはっきりしているのは、彼らが自社のクルマを買うお客様をよく見ているという事実です。
日本で最近勢いのある中堅メーカーも「誰に訴えるのか」が鮮明だからこその結果でしょう。
避けたいのは、いつも使っている表現や媒体の枠に、勝手に縛られること。いずれもゼロから選ばないと、ここまでの努力がムダです。
全く新しい組み合わせになることもあるでしょう。尖らせることを恐れる必要はありません。
優れたコンテンツにはキャラクターがあります。キャラクター?と思うかも知れませんが必ずあるんです。
見た目と内容をマリッジさせましょう。アーティストの衣装、カフェの内装、映画のポスター、やり方は様々ですが良い結果になったものはバランスがいいですよね。
いよいよ【価値の入った箱】を届けはじめます。
いままでみたように、様々な歴史を経て製品やサービスが生まれるには、そこに至った背景とビジョンがあります。だから、お客様が見る【期待の入った箱】は、提供する側から見ると色々な物語を経た【ビジョンの集合】です。それ自体が、相応しいメッセージを備えているはずです。
普通のパソコンメーカーじゃないパソコンメーカーが1つ思い浮かびますよね、反骨精神、美意識、革新性そんな性能以外の所に惹かれていませんか?
ここにヒントがあります。
「一人に3回」とは比喩的な指標です。期待をされて、価値を届けて、付加的にメッセージを届ける。このアピールが何度か実施できれば、お客様がファンになってくれる土壌は整います。
ここでの「限定」の意味は独特です。
お客様に「ある気づき」を提供する、という目的に限定するのです。
「ある気づき」というのは種明かしすると、「あ、ファンかも」と思うことです。
幾つもある自動車メーカーやスポーツメーカー、価格帯もバリエーションも似ているのに何故か好きなメーカーやひいきの製品は普通ありますよね?
でも、それに気づいているか、いないか、は大きな違いです。
利用をリピートする理由はロジカルな場合も多いかも知れません。でも好きになる理由は、そもそも
とても私的な体験の積み重ねによります。それらの歴史や後ろにあるストーリーやメッセージ、それを体現したビジュアル。どこに惹かれたのかは分かっても、なぜ惹かれたのかは、本人にだって説明できません。
特に、人間は長年思考を重ねるうちに、短絡的な結論への警戒を学習します。ある事象に対して、結論を白黒つけずグレーのまま保留しておくテクニックに長けるのです。
つまり、好きなものに対しても、この「好きへの自覚」の瞬間がないと、お客様は「潜在ファン」のままなのです。
これが、仕掛けたフックに掛かっているか、お客様自身にも自覚してもらう判定イベントを実施する必要性です。
みんなが欲しがるものをキャンペーン景品にするのではなく、知らない人に価値が伝わらないものがキャンペーンとして成立する、ロゴの入ったグッズなどがよろこばれ、いつのまにか誰かに紹介している。そうなってくると良い傾向です。
ファンと自覚くださったお客様にステータスを上げていただくための行動のきっかけを作ります
直接行動のきっかけと、行動しやすい環境を整えます。
好きになってもらったとき何が用意されていると良いでしょうか?
もし逆の立場だったら?
好きになったブランドや会社やサービスになんか自己投影したくなりませんか?
Facebookにいいねしたり、メールマガジンを購読したり、思いきって連絡してみたり。
気になったら直ぐにアクションできる何かがあるというのはとても大事なんです。
もちろんそのリアクションも。
環境づくりは、コミュニティを作ることに近いかも知れません。
言葉通りなにかを共有するワークショップのような場所だったり、イベントだったり、リアクションできる読み物だったり、アクションとリアクションの関係が1つでもあればそこからコミュニケーションが生まれます。
その場所は現実の世界でも、NET上にあってもいいかも知れません、勿論両方にも。
提供したいサービスや製品の性質とそれらの持つイメージ、そしてそこに生まれるファンの像が見えてきたら最適なコミュニケーションの方法と場所が浮かんできます。
期待を上に裏切る素敵な場所を作りましょう。
日本には4大オートバイメーカーがあり国内シェアも1位から4位まで独占しています。ただ大型2輪に限定するとおそらく多くの人が知っているあのメーカーが1位です。日本の道路事情に向いているとはいえず、実用性からちょっと遠い製品ですが、お店はブティックのように綺麗で、試乗会に行くと家族が遊べる場所までちゃんと用意されています。購入後は様々なコミュニティやイベントがあります。買うきっかけも、乗り続ける動機もあるんですね。
共有できるノウハウがあるならば勉強会なんかやってもいいですね。
私達は一番似合っている場所をみつけたり作るのが得意なんです。